(T03) 夏目漱石の『行人』を読む

今西 順吉(いまにし じゅんきち)

北海道大学・国際仏教学大学院大学名誉教授

◆レベル 初級
◆月曜 13:00〜14:30
◆初講 2022年4月11日(月)全25回
◆オンライン講義のみ
◆受講料 ¥40,000

『行人』は後期三部作の第二作にあたりますが、難解な小説として忌避される傾向にあると言えます。しかしこの作品も漱石にとっては非常に重要な作品です。この中で漱石は主人公一郎の絶望という形で、漱石のこれまでの仏教理解が誤っていたことを告白しております。作品の読解を通じてその点を明確にします。そして『心』の「先生」が最後に自殺するのは、漱石自身のこれまでの思想の誤りを告白するものであることが、自ずから理解されます。

【テキスト】
・『行人』のテキストはお手持ちの単行本・文庫本・全集本のどれでも結構です。
※各自で購入。

【参考書】
・今西順吉著『『心』の秘密 漱石の挫折と再生』(トランビュー、2010年)。直接『行人』に言及しておりませんが、参考になります。)