(T07) 夏目漱石の『心』を読む

今西 順吉(いまにし じゅんきち)

北海道大学・国際仏教学大学院大学名誉教授

◆レベル 初級
◆水曜 13:00〜14:30
◆初講 2021年4月14日(水)全25回
◆東京本校 401号室〈オンライン受講可〉
◆受講料 ¥40,000

漱石の作品は読み始めると筆力に惹かれて一気に最後まで読み進んでしまう魅力があります。
『心(こヽろ、こころ)』は恋愛と友情、裏切りと自殺という切実な問題を描いておりますから、なおさらです。
しかし読み終わって、さて、作者は一体何を言おうとしていたのだろうかと考え始めると、
困惑に陥ります。これまで批評家・研究者達が実に様々な見解を表明してきたのはそのような事情を反映していると言えるでしょう。
実は、漱石の作品は「物語という表層」の作品構造の根底に、漱石自身の「思想」があります。
その思想を把握せずに表層構造のみから理解しようとするために、
多種様々な解釈が「私の描く漱石像」なる「虚像」として生み出されることになります。
丁寧に読み進めることによって漱石の実像に迫ります。

【テキスト】
・『心』のテキストはお手持ちの単行本・文庫本・全集本のどれでも結構です。
※各自で購入。

【参考書】
・今西順吉著『『心』の秘密 漱石の挫折と再生』(トランスビュー、2010年)