(T08) 現代脳科学と仏教心理学

浅野 孝雄(あさの たかお)

埼玉医科大学名誉教授

◆レベル 初級
◆水曜 15:00〜16:30
◆初講 2021年4月14日(水)全26回
◆東京本校 402号室〈オンライン受講可〉
◆受講料 ¥40,000

日本人は未だ仏教的心情を失っていないとしても、仏教の存在意義を疑問視する人は多い。
しかし、仏教が過去においてこれほどの普遍性を獲得してきた理由は、
ブッダが人間の心の諸現象を明確な自然的事実として把捉し(五蘊)、
それらの関係性(縁起)を洞察して明示したことにある。
したがって、このようなブッダの「心の現象学」が
十分な脳科学的・心理学的根拠を有することを示すことができたならば、
仏教は「神なき宗教」として、現代世界を覆うアノミーの暗闇を照らす光となるであろう。
本講ではこのような構想に基づいて、ブッダの心についての教説が
脳科学および進化心理学に立脚する現代意識理論との鏡像的対応を有することを示していきたい。

【テキスト】
・浅野孝雄『心の発見。複雑系理論に基づく先端的意識理論と仏教教義の共通性』、産業図書、2014.
・フリーマンW『脳はいかにして心を創るのか』、浅野孝雄訳、産業図書、2011.
・ゴンブリッチR『ブッダが考えたこと。プロセスとしての自己と世界』、浅野孝雄訳、サンガ、2018.