福田 琢(ふくだ たくみ)
同朋大学教授
◆レベル 中級
◆第2月曜 15:00〜16:30
◆初講 2026年4月13日(月)全6回
4/13、5/11、6/8、7/13、11/9、12/14
◆形式〈オンラインのみ〉
◆受講料 ¥10,000
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アサンガ(無著)作と伝えられる『摂大乗論』(4–5 世紀)は、瑜伽行派の唯識思想に基づき、大乗仏教の全容を組織的に論述した教義書です。サンスクリット原典は失われ、複数の漢訳とチベット訳が現存しますが、本講座では7 世紀の玄奘による漢訳を訓読した和文をテキストとして、長尾雅人先生はじめ諸先学の成果を参考に読み進みます。
唯識思想は近年、精神分析や心理学など様々な立場から解釈されていますが、ここでは文献に忠実に、本来の文脈に即して読み進みます。全10章のうち、今年度は阿頼耶識を論証する第1章を終え、三性説を主題とする第2章に入る予定です。できるだけ丁寧な解説を心がけますが、講師もしばしば理解に苦しむ難しいテキストですので、受講生の積極的な努力に期待します。
【テキスト】
・玄奘訳『摂大乗論』(毎回講師が用意し、講義当日にPDFファイルで配布)
【参考書】
・講義内で紹介します。