(T03) 仏教の図像学

田中 公明(たなか きみあき)

(公財)中村元東方研究所専任研究員

◆レベル 初級
◆火曜 13:00〜14:30
◆初講2024年9月24日(火)全17回 ※後期のみ
◆東京本校 402号室
◆形式〈対面・オンライン併用〉
◆受講料 ¥30,000

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近年、彫刻や絵画の神々や人物の姿に込められた象徴的意味を読みとる「図像学」が、学界で注目を集めるようになっている。ところがわが国の「図像学」ブームは、主としてキリスト教図像学と西洋絵画の研究者によって提起されたため、世界でも屈指の高度な象徴体系を有する仏教の図像学は、大学の講義でもほとんど取り上げられることがなかった。本講義では、日本の仏教美術の象徴体系を仏教の故国インドに遡って考察するとともに、インドの仏教美術を継承したチベット、ネパール、東南アジア、日本の仏教美術の源流であるシルクロード、中国、朝鮮半島の作品も視野に入れつつ、アジア全域に亙る文化交流の歴史を明らかにしてゆきたい。

【テキスト】
・田中公明『仏教図像学』春秋社 2015年