(C01) 仏教文献講読:『摂大乗論釈』を読む

福田 琢(ふくだ たくみ)

同朋大学教授

◆レベル 中級
◆第2月曜 15:00〜16:30
◆初講 2024年4月8日(月)全6回
  4/8, 5/13, 6/10, 7/8, 11/11, 12/9
 ※4月現在の情報です
◆形式〈オンラインのみ〉
◆受講料 ¥10,000

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アサンガ(無著)作と伝えられる『摂大乗論』(4–5世紀)は、瑜伽行派の唯識思想に基づき、大乗仏教の全容を組織的に論述した教義書です。サンスクリット原典は失われ、複数の漢訳とチベット訳が現存しますが、本講座では7世紀の玄奘による漢訳を訓読した和文をテキストとします。唯識思想は、近年は精神分析や心理学など様々な立場から解釈されていますが、ここでは文献に忠実に、本来の文脈に即して読み進みます。全10章のうち、今年度は阿頼耶識説について解説した第1章の後半を扱う予定です。できるだけ丁寧な解説を心がけますが、講師もしばしば理解に苦しむ難しいテキストですので、受講生の積極的な努力に期待します。

【テキスト】
・玄奘訳『摂大乗論』(毎回講師が用意し、講義当日にPDFファイルで配布)

【参考書】
・講義内で紹介します。