(K01) スッタニパータ(経集)

山口 務(やまぐち つとむ)
茶道表千家教授

釈尊の言葉を含み、最古層の仏教経典のひとつと言われるスッタニパータ(経集)を中村元先生の訳を中心に読みます。パーリ語ができなくても受講できます。講義の中で辞書の引き方、初級文法の説明を行いながら進めます。どちらかご都合のよい時間帯をお選びください。

(K02) 女性と仏教

龍口 恭子(たつぐち きょうこ)
元龍谷大学講師

中国伝来の念仏信仰は日本人に浄土の存在を知らしめ、現当二世を豊かに生きる道を指し示した。仏教は本来出家者中心の教えであるが、在家者も悟れる大乗仏教という思想が生まれ、男女によって差別されることはなかった。日本に入った当初、女性の存在も尊ばれたのであるが、次第に世俗の倫理観に押され、女性は三毒の煩悩にけがれたものとされていった。本講座では「女性が念仏をよろこぶ姿」を文献上に見出し、念仏信仰の実態を見ていきたい。

(K03) 初期仏教徒の思想と生き方

龍口 明生(たつぐち みょうせい)
龍谷大学名誉教授

釈尊の教えは阿含、ニカ-ヤ、律文献等に多数伝えられています。
釈尊の教化の方法は対機説法と言われるように、私達が持つ悩み、苦しみ等は一人一人異なっておりますが、それ等の根本的解決を相手に応じて説かれました。教えは多数となります。しかしながら根本は因果、縁起の教えであり、四諦八正道、十二縁起等として伝えられています。本講義では一仏教徒が釈尊の説かれた教えを如何に受け止め、実践したかについて、共に検討したいと願っています。

(K05) 『テーリーガーター』を読む

勝本 華蓮(かつもと かれん)
姫路市立生涯学習大学校講師

『テーリーガーター』(長老尼偈)は、女性修行僧たちの詩を集めたパーリ聖典です。この中で、彼女らの出家の理由や経緯、修行の様子、解脱の境地が語られます。ギリシア人の記録によると、前4 世紀末、インドには「女性の哲学者たち」がいて、堂々と論議していた(!)そうです。私たちも見習いましょう。(男性の受講者も歓迎)
パーリ語が読めなくても大丈夫。和訳をもとに読み進め、重要な所は原文もあげて説明します。

(K06) ヒンドゥー教入門

西尾 秀生(にしお ひでなり)
元近畿大学教授

ヒンドゥー教の基礎を学び、研究会員の希望に応じてヒンドゥー教の聖典である『バガヴァット・ギーター』(日本語訳)を読みます。アーリヤ人の宗教であったバラモン教が先住民の宗教の影響によってヒンドゥー教になった過程を考えます。また、ヒンドゥー教と仏教の影響関係についても考察します。

(K07) 『グルブム』を読む

西岡 祖秀(にしおか そしゅう)
四天王寺大学名誉教授

『グルブム』はチベットにおいて最も尊崇されている宗教詩人・ミラレパ(1040-1123 / 1052-1135)の説教歌集です。彼の40 年にわたる隠遁修行から生まれた宗教的感興を詩句に歌い上げた本書は、いまも人々に深い感銘を与え、広く親しまれています。本講では、チベット語原典をテキストにして原典に忠実な翻訳を心懸けたいと思います。チベット語上級習得者を対象とします。

(K08) ブッダとその教え

勝本 華蓮(かつもと かれん)
姫路市立生涯学習大学校講師

この講座では、インドでお生まれになったブッダ(釈尊)の生涯とその教法(ダンマ)を学びます。仏教を初めて学ぶ方のための入門講座ですので、仏教知識のある方には向いていません。「お釈迦さまはどういう人だったのか」「どんな教えを説かれたのか」「他の宗教と仏教はどこがどう違うのか」など、仏教に関心や疑問をもたれた方にお勧めします。インドの歴史や社会背景からブッダ出現の意義をいっしょに考えましょう。

(K09) 死生学へのいざない

西岡 秀爾(にしおか しゅうじ)
花園大学准教授

死生学の醍醐味は、「死」ならびに「死にゆくこと」を身近な問題として見つめ直すことにより、いま・ここ・わたしの「生(いのち)」のあり方を問うことです。身近な人や自分自身の「老・病・死」と真摯に向き合い、避けることのできない多様な喪失とともに生きる道を探ります。解決しようのない問題について、語り合い、分かち合いながら、「如何に生きるべきか」を考えていきましょう。

(K11) 禅籍講読

末木 文美士(すえき ふみひこ)
国際日本文化研究センター 名誉教授

下記テキストにより、公案禅の基礎文献である『碧巌録』を講読します。前年度の継続ですが、ゆっくり味わいながら進めますので、途中からの参加も可能です。多少の禅の知識や漢文の基礎があることが望ましいですが、意欲があれば講義を受けながら、ご自分で勉強していけば、ついていくことができるでしょう。