(T05) 現代脳科学と仏教心理学

浅野 孝雄(あさの たかお)

埼玉医科大学名誉教授

◆レベル 中級
◆水曜 15:00〜16:30
◆初講 2024年4月10日(水)全27回
◆東京本校 402号室
◆形式〈対面・オンライン併用〉
◆受講料 ¥40,000

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紀元前五世紀の枢軸時代に生まれたブッダは、心についての教説を完成させた。それから現代に至るまで、脳自体はなんら変化したわけではないのに、ブッダの教説については、幾多の仏教諸派において、夫々に異なる解釈が為されてきた。このような現代において、脳科学が提示する意識理論とブッダの教説を照らし合わせて比較することは、脳と心の関係についてのより深い理解を可能ならしめると同時に、ブッダの教説の、時代と場所を超越した普遍性と真理性を見いだすことに役立つと考えられる。

【テキスト】※変更の可能性あり
・浅野孝雄『心の発見。複雑系理論に基づく先端的意識理論と仏教教義の共通性』産業図書、2014年
・フリーマンW『脳はいかにして心を創るのか』浅野孝雄訳、産業図書、2011年
・ゴンブリッチR『ブッダが考えたこと。プロセスとしての自己と世界』浅野孝雄訳、サンガ、2018年
・浅野孝雄「ブッダの世界観.五蘊・十二縁起の脳科学的解釈」、産業図書、2022年