(S02) インドの思想と文化―インド思想史入門―

加藤 隆宏(かとう たかひろ)
東京大学准教授

【インドの思想と文化:月曜17:30-19:00】この講義では、ヴェーダやウパニシャッドに始まるインド思想史を時間軸に沿って概観しながら、正統バラモン哲学諸派において展開された哲学的議論について紹介し、解説をしてまいります。講義ではなるべく原典(の邦訳)を参照し、古代インドの聖仙や思想家たちの言葉に耳を傾けたいと思います。

(B06) ブッダとその教え ―聖求経から―

勝本 華蓮(かつもと かれん)
姫路市立生涯学習大学校講師

【ブッダとその教え:2・4水曜 17:30-19:00】この講座では、パーリ原典をもとにブッダ(釈尊)の生き方や説かれた教えを学びます。本年度も昨年度に続き、釈尊の出家から成道、初転法輪までを描く「聖求経」(中部経典26)を読みます。

(C03) 近代浄土宗の学僧たち

西村 実則(にしむら みのり)
大正大学名誉教授

【近代浄土宗の学僧たち:火曜集中講義10:30-12:00】近代ヨーロッパで仏典を原典から読んでいるのを知った日本仏教界では、それを学ぶため留学生を派遣し始めた。真宗の南条文雄、笠原研寿、高楠順次郎らに続いて浄土宗でも荻原雲来、渡辺海旭を送った。
この二人の活躍、ならびに同期の三羽烏の一人で『望月仏教大辞典』を編纂した望月信享、さらに浄土宗で新しい信仰運動「共生会」を展開した椎尾弁匡の四人をとり上げてみたい。

(C02) インドにおける仏教諸尊の図像と信仰

佐久間留理子

佐久間 留理子(さくま るりこ)
大阪観光大学教授

【インドにおける仏教諸尊の図像と信仰:金曜15:00-16:30】インドにおける仏教諸尊(仏・菩薩・忿怒尊・女尊など)の図像と信仰について、文献のみならず視覚的資料を用いて解説する。仏像の誕生とその背景、ガンダーラの仏・菩薩像、西インドの後期石窟の尊像、パーラ王朝の密教的尊像などについて取り上げる。

(C01) 日蓮の書簡を読む —身延山における日々の活動について—

関戸 堯海(せきど ぎょうかい)
立正大学日蓮教学研究所客員所員

【日蓮の書簡を読む:火曜集中講義10:00-13:00】日蓮の隠棲した身延山には、多くの熱心な信徒から供養の品々が届いており、その都度、日蓮は丁寧な書簡を書き送って礼を述べ、法門を教示している。それらの書簡を拝読すると、身延山での日蓮の毎日の活動が現代によみがえってくる。本講義では、日蓮が身延山に入山したのちの建治元年(1275)の書簡を読み、身延山での日々の活動について考察したい。

(B06) ブッダとその教え ―パーリ「師子吼大経」講読―

勝本 華蓮(かつもと かれん)
姫路市立生涯学習大学校講師

【ブッダとその教え:2・4水曜 17:30-19:00】この講義では、パーリ原典をもとにブッダ(釈尊)の生き方や説かれた教えを学びます。本年度は、異教徒からの批判に対し、仏教の優位性と修行法を明快に説く「マハーシーハナーダ経」(中部経典12)を読みます。

(S18) 死生学へのいざない

西岡 秀爾(にしおか しゅうじ)
四天王寺大学・花園大学非常勤講師

【死生学へのいざない:第3土曜16:30-18:00】死生学の醍醐味は、「死」ならびに「死にゆくこと」を身近な問題として見つめ直すことにより、いま・ここ・わたしの「生(いのち)」のあり方を問うことです。身近な人や自分自身の「老・病・死」と真摯に向き合い、避けることのできない多様な喪失とともに生きる道を探ります。

(S17) 英語による仏教哲学

Mathew Varghese(マシュー・ヴァルギース)
青山学院大学講師

【英語による仏教哲学:土曜15:30-17:00】英語で学ぶ仏教哲学の講座です。サンスクリット文献を通し、仏教の哲学的な様相を学習します。原典を読みながら仏教で用いられるサンスクリット語のより深い意味を探求していきます。特に本年度は、ヨーガについて仏教と他の哲学との比較等、活発な討論を行っていきたいと思います。

(S16) 根本仏教のいざない―法句経から

釈 悟震(しゃく ごしん)
中村元記念館東洋思想文化研究所副所長、文学博士

【根本仏教のいざない:土曜10:30-12:00】仏教の創始者ブッダ( 釈尊)はわれわれ人類に何を伝え、また何を求めたのだろうか。その真理を、もっとも釈尊に近い時代の成立とされる『法句経』から紐解きます。

(S15) 『バガヴァッド・ギーター』を読む

西尾 秀生(にしお ひでなり)
元近畿大学教授

【『バガヴァッド・ギーター』を読む:木曜18:30-20:00】本年度はヒンドゥー教の最高の聖典といわれる『バガヴァッド・ギーター』を読みます。この聖典にはそれ以前のウパニシャッドなどの多くの思想が含まれていますので、それらとの影響関係も明らかにしたいと考えています。