(T47) 日蓮の書簡を読む —身延山における日々の活動について—

関戸 堯海(せきど ぎょうかい)
立正大学日蓮教学研究所客員所員

身延山に隠棲した日蓮(1222-82)は、弟子や信徒の教導に努めていた。そこには、多くの熱心な信徒から供養の品々が届いており、その都度、日蓮は丁寧な書簡を書き送って礼を述べ、法門を教示している。それらの書簡を拝読すると、身延山での日蓮の毎日の活動が現代によみがえってくる。本講義では、日蓮が身延山に入山した文永十一年(1274)からの書簡を読み、身延山での日々の活動について考察したい。

(T48) 唯識思想入門 —心を観察する

横山 紘一(よこやま こういつ)
立教大学名誉教授

無著・世親によって組織大成された唯識思想は、ヨーガの実践を通して深層心を発見し、「眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼耶識」の八識を立てました。
本講義では、まずこれら八識一つ一つの働きを、続いて深層心である末那識・阿頼耶識の働きを解説し、最後に根本心である阿頼耶識について詳説します。そして、人生の目的は「自己究明」、「生死解決」、「他者救済」の三つであるという観点より、この三大目的を達成するために、私たちは、どのように生きて行けばよいのかについて、唯識思想に則して考えてみます。唯識思想は難しいとされていますが、できるだけ日常生活に則して、その思想をいかに実践に活かすかを考えてみます。