(T23) 『教行信証』講義

本多 弘之(ほんだ ひろゆき)
親鸞仏教センター所長

親鸞の主著『教行信証』を読みつつ、親鸞の思想信念を明らかにしていく。本年度も、「行巻」をしっかり読みといて行きたい。浄土教はいうまでもなく、大乗の仏教であるが、その浄土のすくいを、煩悩具足の身を生きながら、大悲の本願を聞けば、十分に味得できる道であることを明らかにしたのが、親鸞による革命的な了解であろう。この機会に『教行信証』の言葉を味読してそのことを明らかにしたいと思う。

(T24) 聖徳太子の思想─仏教との関わりから─

藤井 教公(ふじい きょうこう)
国際仏教学大学院大学教授

親鸞は聖徳太子を「和国の教主」、すなわち日本の仏と讃えているが、太子の思想は仏教と深く関わっている。「十七条憲法」や太子撰とされる三経義疏などを見ても、その中に太子の一貫した仏教思想を読み取ることができる。本講は、『法王帝説』『聖徳太子伝暦』などの太子の伝記や『日本書記』などの史書、三経義疏などの資料を適宜使用しながら、まず太子の事績を検討し、ついで太子の思想について仏教思想を中心に考えていきたい。