(C05) 『現観荘厳論』概論

谷口 富士夫(たにぐち ふじお)
名古屋女子大学教授

おそらく5世紀に成立した『現観荘厳論』は、『二万五千頌般若経』の註釈書として書かれたが、後世、インドやチベットでは顕教を代表するテキストと考えられた。その一方で密教の先駆的な要素も少なくないという不思議なテキストである。本講座では、『現観荘厳論』の註釈対象となった『二万五千頌般若経』がどのような経典であるのか、タイトルに挙げられている「現観」とは何か、『現観荘厳論』の構成、『現観荘厳論』における密教の先駆的要素、チベットにおける『現観荘厳論』受容の歴史などについて学習します。