(T31) 聖徳太子の思想─仏教との関わりから─

藤井 教公(ふじい きょうこう)
国際仏教学大学院大学教授

親鸞は聖徳太子を「和国の教主」、すなわち日本の仏と讃えているが、太子の思想は仏教と深く関わっている。「十七条憲法」や太子撰とされる三経義疏などを見ても、その中に太子の一貫した仏教思想を読み取ることができる。本講は、『法王帝説』『聖徳太子伝暦』などの太子の伝記や『日本書記』などの史書、三経義疏などの資料を適宜使用しながら、まず太子の事績を検討し、ついで太子の思想について仏教思想を中心に考えていきたい。

(T32) 中国の仏教と文化

藤井 教公(ふじい きょうこう)
国際仏教学大学院大学教授

仏教はシルク・ロードや南海経由で中国に伝わり、中国の在来の思想や文化と交流しながら、中国独自の仏教へと発展を遂げ、また、その裾野としての仏教文化を幅広く形成した。
本講は、インドから中国への仏教移入の際に起きた、いわば文化摩擦の問題から始め、教相判釈と宗派の成立、大乗仏教がその大勢を占めるに至った過程について、具体的に牟子『理惑論』などの三教交渉史文献を取り上げて講説したい。