(S11) ヒンドゥー教の思想と文化
宮本 久義(みやもと ひさよし)
元東洋大学教授
【ヒンドゥー教の思想と文化:木曜15:00-16:30】インドは仏教発祥の地として有名ですが、現在のインドでは約8割の人がヒンドゥー教を信仰しています。本講座では、仏教との相違を念頭に置きつつ、ヒンドゥー教の成り立ちから神々の構成と神話の解釈、人々が遵守すべき教義、祖先供養、聖地巡礼などを解説します。
「東方学院」は本学院に賛同する学者個人とそのもとで学ぼうとする学徒によって構成される共同体としてのグループの連合です。
宮本 久義(みやもと ひさよし)
元東洋大学教授
【ヒンドゥー教の思想と文化:木曜15:00-16:30】インドは仏教発祥の地として有名ですが、現在のインドでは約8割の人がヒンドゥー教を信仰しています。本講座では、仏教との相違を念頭に置きつつ、ヒンドゥー教の成り立ちから神々の構成と神話の解釈、人々が遵守すべき教義、祖先供養、聖地巡礼などを解説します。
津田 眞一(つだ しんいち)
国際仏教学大学院大学名誉教授、Ph.D.(A.N.U.)、文学博士(東京大学)
【仏教の「存在の眞理」とその哲学的開放・続:木曜15:00-17:00】釈尊によって教示された仏教の「存在の眞理」は、仏教の思想史的展開を俟ってその現実を実証する。仏教を全く知らなかったシェリングは、その『自由論』の世界構想において現実に仏教との顕著な並行性を示しており、さらに、意識的にはそのシェリングを迂回せんとしたハイデッガーの思考は、その「存在の眞理」の内実において、果然、回帰的にシェリング=仏教的な方向性を示してくる。本講は今年度、その回帰の現実を検討し、以て仏教思想の開放性の一端を証示する。
北川 清仁(きたがわ きよひと)
密蔵院住職
【仏教入門:1・3木曜16:00-17:30】仏教の思想・歴史の概説を行います。本年も日本の密教を中心に授業を進めます。前年度に引き続き『十巻章』を読み進めます。
奈良 修一(なら しゅういち)
(公財)中村元東方研究所専任研究員
【東南アジアの宗教・歴史・文化:木曜16:30-18:00】東南アジアと言われる地域は、中国文明とインド文明の狭間にあり、交易を中心とする国家を成立してきた歴史があります。また、その土地の文化の上にインド宗教文化などを受容し、それをその土地のものとして変容してきました。日本との関わりも深いこの地域ではありますが、その宗教・歴史・文化はあまり知られていません。本講義では、この地域の歴史を概観すると共に、受容してきた文化も考察していきます。
西尾 秀生(にしお ひでなり)
元近畿大学教授
【インド神話入門:木曜18:30-20:00】インド神話の面白さは何といっても「生きている神話」だということです。多くのインド人たちの心の中には、今でも神々が生きているのです。今年度はヴィシュヌ神の化身の中でも最も人気のあるクリシュナの神話を読み、いろいろな解釈を試みます。
藤井 教公(ふじい きょうこう)
国際仏教学大学院大学教授
【聖徳太子の思想:金曜13:00-14:30】親鸞は聖徳太子を「和国の教主」、すなわち日本の仏と讃えているが、太子の思想は仏教と深く関わっている。本講は、『法王帝説』『聖徳太子伝暦』などの太子の伝記や『日本書記』などの史書、三経義疏などの資料を適宜使用しながら、まず太子の事績を検討し、ついで太子の思想について仏教思想を中心に考えていきたい。
釈 悟震(しゃく ごしん)
中村元記念館東洋思想文化研究所副所長、文学博士
【根本仏教のいざない:土曜10:30-12:00】仏教の創始者ブッダ( 釈尊)はわれわれ人類に何を伝え、また何を求めたのだろうか。そこにはより人間性豊かな今を生きる叡智の真髄があったのではないだろうか。その真理を、もっとも釈尊に近い時代の成立とされる『法句経』から紐解きます。
ケネス・田中(けねす たなか)
武蔵野大学名誉教授
【親鸞入門:土曜13:30-15:00】本講座では、次のような課題と親鸞の生涯における出来事を取り上げ、理解を深めるためのディスカッションを行うことにします。一、誕生と仏教の世界観・人生観。二、出家と困難。三、修行期と求道。四、下山と修行の行き詰まり。五、法然との出合いと信心の体得。六、流罪と新しい生き方。七、関東での伝道と利他行(1)。八、京都での文書伝道と利他行(2)。九、死と往相。十、死後と還相。
Mathew Varghese(マシュー・ヴァルギース)
青山学院大学講師
【英語による仏教哲学:土曜15:30-17:00】英語で学ぶ仏教哲学の講座です。サンスクリット文献を通し、仏教の哲学的な様相を学習します。原典を読みながら仏教で用いられるサンスクリット語のより深い意味を探求していきます。特に本年度は、ヨーガについて仏教と他の哲学との比較等、活発な討論を行っていきたいと思います。
西岡 秀爾(にしおか しゅうじ)
四天王寺大学・花園大学非常勤講師
【死生学へのいざない:第3土曜16:30-18:00】死生学の醍醐味は、「死」ならびに「死にゆくこと」を身近な問題として見つめ直すことにより、いま・ここ・わたしの「生(いのち)」のあり方を問うことです。身近な人や自分自身の「老・病・死」と真摯に向き合い、避けることのできない多様な喪失とともに生きる道を探ります。