(T11) 英語による仏教哲学

Mathew Varghese(マシュー・ヴァルギース)
青山学院大学講師

【英語による仏教哲学:土曜15:30-17:00】英語で学ぶ仏教哲学の講座です。サンスクリット文献を通し、仏教の哲学的な様相を学習します。原典を読みながら仏教で用いられるサンスクリット語のより深い意味を探求していきます。特に本年度は、ヨーガについて仏教と他の哲学との比較等、活発な討論を行っていきたいと思います。

(T12) 『華厳五教章』を読む

竹村 牧男(たけむら まきお)
東洋大学名誉教授

【『華厳五教章』を読む:1・3月曜13:00-14:30】唐の賢首大師法蔵は、師・智儼のあとを受け、華厳教学を大成させた。その綱要が、『華厳五教章』にまとめられている。そこには、華厳宗の教相判釈、華厳一乗思想等のほか、事事無礙法界を構成する一入一切・一切入一、一即一切・一切即一等の論理を詳述した十玄門、六相門等が説かれている。『五教章』は十章から成っているが、本講ではその中、第九章「所詮差別」を講読する。

(T13) アビダルマ入門

木村紫

木村 紫(きむら ゆかり)
立正大学非常勤講師

【アビダルマ入門:火曜13:00-14:30】アビダルマは、仏により説かれた言葉をどのように理解するかということから始まっています。輪廻している私たちの心とそのはたらきと対象、そしてそれに基づく行為を詳細に分析し、原因と結果についても深く考察しています。聞きなれない言葉も多く、精緻な分析はこみいったジャングルのようですが、仏教思想を学ぶ上での礎でもあります。少しずつ解きほぐしながら、読んでいきたいと思います。

(T14) 法華経を読む

北川 前肇(きたがわ ぜんちょう)
立正大学名誉教授

【法華経を読む:金曜10:30-12:00】西暦406年、鳩摩羅什三蔵によって漢訳された『妙法蓮華経』(法華経)は、天台大師、妙楽大師、伝教大師、日蓮聖人等の一乗思想を標榜する人々によって、種々の解釈がなされてきました。法華経には、私たち人間を絶対肯定し、娑婆世界に存在することの意義が説き明かされています。そこで、この法華経を文々句々読みとくことによって、その教えをたずねてみたいと思います。

(T15) 中論の思想

奥住 毅(おくずみ たけき)
元千葉敬愛短期大学助教授

【中論の思想:土曜11:00-12:30】龍樹の『中論』(唯一の梵語原典であるチャンドラキールティの註釈書『プラサンナパダー』)を読んで、空の思想について考えてみたいと思います。

(T16) 唯識説(唯識入門)

奥住 毅(おくずみ たけき)
元千葉敬愛短期大学助教授

【唯識説:土曜13:30-15:00】中観派とならんでインド大乗仏教の二大学派の一つである唯識派の基本教説の理解に目標をおいて、根本教典である『成唯識論』(漢訳)を読みながら、なるべく平易に解釈したいと思います。

(T17) 『教行信証』講義

本多 弘之(ほんだ ひろゆき)
親鸞仏教センター所長

【『教行信証』講義:1・3木10:30-12:00】親鸞の主著『教行信証』を読みつつ、親鸞の思想信念を明らかにしていく。本年度は、「行巻」に引かれる諸師(七祖以外の他宗の方々を含む)の文を拝読したい。

(T18) 聖徳太子の思想─仏教との関わりから─

藤井 教公(ふじい きょうこう)
国際仏教学大学院大学教授

【聖徳太子の思想:金曜13:00-14:30】親鸞は聖徳太子を「和国の教主」、すなわち日本の仏と讃えているが、太子の思想は仏教と深く関わっている。本講は、『法王帝説』『聖徳太子伝暦』などの太子の伝記や『日本書記』などの史書、三経義疏などの資料を適宜使用しながら、まず太子の事績を検討し、ついで太子の思想について仏教思想を中心に考えていきたい。